日本ペット中医学研究会 -JPCM- 会員病院 中医学担当獣医師を紹介します
日本ペット中医学研究会で中医学を学んでいる獣医師を紹介するシリーズです。
『漢方(中医学)との出会い』『漢方(中医学)の良いところ』『ひと言メッセージ』で自己紹介しています。
蒲 則哉(がま のりや) 獣医師 (あすけ動物病院 )
『漢方(中医学)との出会い』
私はお腹があまり丈夫ではありません。子供の頃はアトピー性皮膚炎や鼻炎で病院にもよく通っていました。
中学に入ったころからだんだん病気もしなくなり身体の不調も気にならなくなっていましたが時々起こる腹痛は不快に感じていました。
お腹が痛くなったときは薬も飲んでいましたが正直言って効いているという感じはしませんでした。。
そこで自分でもいろいろ調べていくうちに出会ったのが漢方でした。
自分に合った漢方を飲むと「効いてる感」があって今も時々愛用しています。
『漢方(中医学)の良いところ』
私が子供の頃、犬は屋外で飼育されていることが多く、猫も外に自由に出入りしていることがほとんどでした。
最近は室内飼育が主流となりそのためか寿命もだいぶ伸びてきています。
ただ、人との生活距離が縮まるにつれペットの病気も複雑で多様化してきていると感じます。なかにはステロイドなどの薬をのみ続けないといけないペットもいます。
そういったペットに漢方を併用してもらうことで西洋薬の副作用を軽減することができます。
特に高齢ペットの飼い主さんは強い薬や入院させたりするのをためらう方もおられるのでそんな時は漢方の出番となります。
高齢ペットのいろいろな訴えをストレスフリーで緩和することが期待できます。
『ひと言メッセージ』
例えば漢方を皮膚病の犬に処方すると皮膚が改善されるだけでなく便の調子がよくなるなど全体的に元気になってきたと言われることがあります。
当院では大きな手術は2次診療施設を紹介していますがガンなどは取り切れないことも多くその場合は内科的に対処していくこととなります。
胃ガンで1日に何回も嘔吐していた犬が漢方を処方して3日目からほとんど吐かなくなったということもありました。その犬は漢方1剤で嘔吐も下痢も収まりました。漢方でガンが治ったわけではありませんが症状が軽くなり飼い主さんにも喜ばれるとこちらもうれしくなってきますね。
なにより漢方を勉強していくと薬だけでは病気は治らないと気づくときがあり漢方的生活というのが大切だとわかります。そういったお話も飼い主さんに伝えられるといいなと思っています。
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