日本ペット中医学研究会 -JPCM- 会員病院 中医学担当獣医師を紹介します
日本ペット中医学研究会で中医学を学んでいる獣医師を紹介するシリーズです。
『漢方(中医学)との出会い』『漢方(中医学)の良いところ』『ひと言メッセージ』で自己紹介しています。
木原 友子(きはら ともこ) 獣医師 (木原ペットクリニック)
『漢方(中医学)との出会い』
西洋医学の観点での診療では、飼い主さんが犬や猫の症状や不調を感じられていらっしゃるにもかかわらず、西洋医学的な検査で異常がないために対応に苦慮することが時々ありました。
そして、西洋医学ではこれ以上対応できない状況に陥ることもあり、悩んでいました。
飼い主さんの心配に、どう応えてあげられるかを日々模索する中で、「漢方」という選択肢があることを知り、漢方の勉強を始め、臨床に活用するようになりました。
『漢方(中医学)の良いところ』
・検査結果を読み解くだけでなく、動物の体が、その精神も含めて、今どういう状態にあるのかを、わかりやすく説明できるようになりました。
・体と心のストーリーととらえて漢方を選択し、日常生活の中でできることもアドバイスできるようになりました。
・病気の原因もより理解できるようになったため、病気にならない未病のうちから、警告し、予防できるようにもなりました。
漢方治療を取り入れたことによって、体に負担の大きい薬を使わなくとも、驚くような効果を感じることができるようになったため、「元気に長生き」が可能になったと思います。
『ひと言メッセージ』
私は、犬や猫、小さな動物たちの医療を考える時、彼らの心を無視したくありません。
彼らは「生きたい」ということに純粋で一生懸命です。同時に、自然との調和の中で、生きていると思っています。
飼い主さんはそれをよくご存じです。ご自身の心に従って、彼らのケアをしていただくことが、彼らにとっても、飼い主さん自身にとっても、幸せな選択になるのではないでしょうか?
中医学の勉強をする過程で徐々に出てきた、「感情」つまり「心」が病気と深く関わっているのではないか、ということを、最初はとても信じられませんでした。
ですが、勉強と臨床経験を重ねていくうちに、逆に「病気の原因は感情」であることを確信するように、私の概念が 180度変わりました。
現在は、この「感情」について、脳の健康という側面からも合わせて、追及し、治療の要としています。
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