日本ペット中医学研究会 -JPCM- 会員病院 中医学担当獣医師を紹介します
日本ペット中医学研究会で中医学を学んでいる獣医師を紹介するシリーズです。
『漢方(中医学)との出会い』『漢方(中医学)の良いところ』『ひと言メッセージ』で自己紹介しています。
増田国充 獣医師 (ますだ動物クリニック)
『漢方(中医学)との出会い』
私自身がとある理由で地元の病院を受診した際に、漢方を処方されたことがきっかけです。当時大学生で、薬理学でも漢方について知る機会がなかったためどれくらい効果があるのか疑心暗鬼でした。結果は予想以上に改善がみられ、驚きと発見がありました。
その後、ふと獣医療に漢方(中医学)を役立てられないかと思い、学術団体に所属するなどして勉強を続け現在に至ります。
『漢方(中医学)の良いところ』
私の個人的な考えですが、現代の西洋医療と中医学は相反するものではなく互いに補い合う関係あるいは相乗的な効果が発揮できるという点があります。したがって、日頃の診療の中で西洋医学と中医学の観点から同時進行で問題の解決に取り組んでいます。中医学は、対象となる個体の体質や日常の生活環境などからヒントを得て改善につなげていく過程が難解であり楽しいところです。
飼い主様の目線からでいうと、治療の選択肢あるいは引き出しをより多く提案できることによって、末永い健康を維持するためにお役立てできる機会が増えることです。西洋医療で行き詰ったケースでも違ったアプローチをすることでよい結果が得られることがあります。
『ひと言メッセージ』
私の病院では、整形外科によるご相談に対して鍼灸や漢方(中医学)を用いた解決策をご提案することが非常に多いです。リハビリテーションの重要性は疑う余地がありませんが、現代理学療法と中医学的な治療や養生を行うことで再発しにくい下地を作ることができると確信しています。
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