日本ペット中医学研究会 -JPCM- 会員病院 中医学担当獣医師を紹介します
日本ペット中医学研究会で中医学を学んでいる獣医師を紹介するシリーズです。
『漢方(中医学)との出会い』『漢方(中医学)の良いところ』『ひと言メッセージ』で自己紹介しています。
土屋 慶慈(つちや けいじ) 獣医師 (たかとみ動物病院 )
『漢方(中医学)との出会い』
子供の頃から、喉が痛かったらネギやマムシ焼酎をひたしたガーゼを首元にまかれるなど、そういった西洋医学とは違う対処法に多少の馴染みはありました。
そして2 0数年前大学卒業後の勤務先となった動物病院で、そちらの院長が定期的に鍼治療を行っている後躯麻痺の子がいました。飼い主さんも熱心に通われ、そしてその子はちゃんと元気になっていました。当時、獣医学の優先順位は西洋医学だと思いながらも、こうした鍼治療などはどういう理屈で効果が出るのだろう、なぜ効くのだろうと不思議に思い始めたのがきっかけと言えるかもしれません。
『漢方(中医学)の良いところ』
ここ数年獣医学も格段の進歩を遂げ様々な検査が可能となりましたが、同時に「検査まで経済的に行けない」「手術はしたくない」「手術後の回復やリハビリとして何かしてあげたい」「老いていくのを唯々見ているだけでなく何かしてあげたい」などの声も沢山頂くようになりました。
そんな時にも為せる手段として、西洋医学とは別の視点で身体の中や外界とのバランスを見る中医学の知恵と経験が役に立つと感じています。どんな病気があっても、あるいは病気ではないがちょっとした不調を感じるという場合でも、中医学の視点からその子にとって足りないものを補ったり不要なものを取り除いたりして、少しでも楽に生活できるようにしてあげられたら良いなと思います。
『ひと言メッセージ』
体調が悪い子はなにかしらのサインを出している事が多くあります。それはもしかしたらなんとなくの「違和感」かもしれませんが、これがとても大切。
中医学の視点で動物達を見るときは特に、飼い主様が感じられる些細な「違和感」がとても重要な治療のヒントとなるからです。
「違和感」に気付く為には動物達の「いつも」を知る必要があります。具体的に何を知れば良いのか、当院ではそれもお伝えしながら、チーム医療として獣医さんと動物看護師と飼い主様が三位一体となり、病気を治すことだけでなくその子を診ることも大切にして治療に臨んでいます。その子にとっての先生は獣医さんだけではなく、いつも1番身近で見ている飼い主様もその一人です。感じたことや思ったことは何でもしっかり私達に伝えてください。
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