掻いたせいで皮膚炎が悪化。でもステロイドに頼るのは心配…

2024/04/05 公開

  • 中医学体験談

掻いたせいで皮膚炎が悪化。でもステロイドに頼るのは心配…

<中医学体験談01>アレルギー性皮膚炎で、ガリガリ掻いたせいで毛が抜けて赤く腫れてしまった「大和くん(柴犬♂・2歳9カ月)」。一般的なステロイド治療には副作用の心配があることを知ったNさん(神奈川県川崎市)は、獣医師のすすめで漢方による治療を選択しました。

 

口の周りやお腹のあたりをすごくかゆがって、足でガリガリ掻いていました。そうするうちに毛が抜けてきて、赤く腫れてしまったんです。柴犬は皮膚が弱くてアレルギーのコが多いと聞いていましたが、まさかこんなになるとは…。

 

散歩のときに公園で会う友だちにも同じようなコがいたので聞いてみると、ステロイドを飲ませているということでした。でもやっぱり毎日飲ませると副作用が心配だから、3日おきぐらいに飲ませているらしいのですが、薬が切れてくるころにはイライラして気が荒くなってくるのだそうです。

 

ステロイドは即効性があっていい薬なんだろうけど、大和の体には心配だなと思っていたところ、先生が漢方治療をすすめてくださって、処方していただいたサプリメントを朝晩飲ませることにしたんです。すると1年ほど続けたころから、ひどかったアレルギーも改善されてきて、今ではこのとおりです。かかなくなって、毛並みもフサフサしています。性格もずいぶん落ち着いた感じで、いいコになりました。漢方って本当に体質改善ができちゃうんだなあと感動しています。

 

ステロイドに頼ることなく、皮膚炎を改善できました。

獣医師/上田 裕 先生

アレルギー性皮膚炎に伴い、精神的にイライラしている状態でした。少し時間はかかるけれど、体に無理な負担をかけない中医学サプリを処方しました。まず、皮膚の赤みと熱を取って環境を整え、赤みが引いた段階で少しずつ皮膚の構築を図っていきました。皮膚炎はもちろんイライラしやすい性格も見違えるように改善されたと実感しています。

病気は動物自身が治していくものと考えています。病気の治癒のためには抵抗力や免疫力といったものがすごく大切。そういった中でいろんな治療法を見ていくと、製剤が自然のものとして漢方を含めた中医学がいいと思います。

 

記事監修:日本ペット中医学研究会 https://j-pcm.com/

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